看取るということ

 みなさん、こんにちは。泉の郷 綾瀬の橘川です。

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 写真は我が家の家族、将将(しょうしょう)です。彼との出会いは7年前。自宅前で冷たい雨に濡れ、ぐったりした状態で精いっぱい「ニャーニャー」泣いているところを発見しました。

 生後2か月位でウィルス性の感染症で生命も危うい状態でした。

 懸命な治療と世話で、片目は失ったもののなんとか一命はとりとめ、私を差し置いて我が家のボスとなりました。そんな彼も、その時のウィルス感染が悪さをして蓄膿症が悪化。ご飯が食べられなくなり、嘔吐を繰り返し、みるみるやせ衰えていきました。5キロあった体重も1.8キロにまで落ち、呼吸苦から動けなくなり人と同じように在宅酸素を行うようになりました。

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 あまりに見るに耐えない状況で、家族は酸素室でこのまま看取ろうという意見でした。随分悩みましたが、最終的には私自身が看取るという決断ができないまま積極的治療に踏み切りました。 
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 人と同じように鼻から胃の手前まで管を入れ、注射器で3時間おきに高栄養剤を注入し、管の管理等で週1から2日通院するという生活を3か月位続けました。

 結果、今では5.3キロ、将将は元気に走り回れるようになるまで改善しました。

あの時看取りの決断をしていれば、今の元気な彼の姿をみることはできなかったと思います。しかし、管を入れてむりやり栄養剤を注入し、酸素室に閉じ込めたことで、将将に多くの苦しみを与えてしまったのかもしれません。

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看取りとは、未熟な私にとっては生涯向き合うべきテーマだと思っています。最期まで寄り添うことができる介護を目指し、みなさまとそのご家族様と歩んでいきたいと思います。

— posted by サービス付き高齢者向け住宅 at 02:57 pm   pingTrackBack [0]

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